診療案内

整形外科

  • お子さんから高齢の方まで診療を受け付けます
  • 痺れ、特に肘から手指にかけてのお困りには特殊な電気を用いた神経速度を測定する検査で診断します
  • 最新のエコーを用いた検査ではスポーツ外傷をはじめ、肩こりや腰痛に対するハイドロリリースも保険診療内で行います
代表的な疾患・症状

手や指の痺れ

手根管症候群

女性や手の使い過ぎの方にみられ、女性ホルモンが関係している場合があります。
首が原因のこともありますが、その多くは手首で正中神経が締め付けられることによって起こる“手根管症候群”と呼ばれる状態です。
綿密な診察に加え、当院では特殊な機械を用いて神経の速度を測ることで診断の精度を高めています。内服や注射での治療では神経の回復が難しい場合には、手術を行う場合があります。当院では約1cmの切開で関節鏡を用いた10分程度の日帰り手術を行っています。

指の痛み

ばね指、狭窄性腱鞘炎

女性や手をよく使う仕事、スポーツをされる方にみられます。指を曲げる腱と腱が通るトンネル(腱鞘)の滑走が悪い状態です。安静により改善が得られない場合には注射を行い、殆どが1〜2回で改善します。
当院では保存治療では治らない場合に約2mmの切開でトンネルを開く手術を行います。傷が小さく済むので縫わずに済み、2、3日後には水仕事が可能です。

へバーデン結節

指の第一関節が腫れたり曲がったり、水膨れを伴うこともある疾患です。女性に多くみられ、これも女性ホルモンとの関係が示唆されています。
テーピングや取り外しのできるプラスチックギプスで改善することがほとんどです。変形が強かったり、痛みが強いものなどに対しては希望に応じて手術を行います。

親指の付け根の痛み

母指CM関節症

他の指と違って親指は広い可動域があり、摘んだり掴んだりと、どうしても酷使されます。
関節が緩んできたり、軟骨がすり減ってくると痛みが生じ始め、テーピング、装具や注射で治療を行いますが、改善が得られない場合で軟骨のいたみはじめの頃であれば付け根の骨を矯正して軟骨に負担がかからない方向に矯正する手術も有効です。
変形が高度であれば人工の靭帯や患者さん自身の腱を用いて新たに関節を形成する手術も選択いただけます。

手首の痛み

親指側/ドケルバン病

出産後の女性や手をよく使う方に見られます。
親指を伸ばす腱が手首のトンネル部分で滑走が悪くなっている状態です。親指を握り込んだり、手首を小指側に傾けると痛みが生じます。
安静や湿布などで改善しますが症状が強い場合には注射や手術で腱のトンネルを開く場合があります。

小指側/尺側手根伸筋腱鞘炎 TFCC損傷

手首に負担がかかる仕事やテニスなどのスポーツ、転倒で手をつくなどで受傷します。ドアノブを開く動作や運転、握手など手首を捻る動作で痛みがあれば上記を疑います。
装具などで安静にして治療しますが、症状によっては注射や手術を行う場合があります。手術は病態にあわせて、2mm程度のカメラで悪い部分を縫ったり、骨を短縮したりします。

橈骨遠位端骨折

転んで手をついた際に受傷します。 子供から高齢者までよく見かける骨折で、初期から正しい診断と治療方針(整復や固定、手術など)が必要です。 女性や高齢者の受傷では骨粗しょう症の検査も併せて行った方が良い場合があります。

リハビリテーション

それぞれの患者さんに合わせたゴールを設定し、対話を通して優しさと安心感のあるリハビリを受けていただきます。リハビリ機器は院長が繰り返し体験したものを評価・常設しています。スポーツ障害やロコモティブシンドロームなど、年齢や生活習慣などが違う患者さんお一人お一人の必要性に合わせてリハビリスタッフと相談しながら治療を行います。

骨粗しょう症

農作業やちょっとした転倒などわずかな外力で腰や背中が痛くなり整形外科を受診し、骨折が見つかるというケースが非常に多くなっています。我々整形外科医は痛みなく動ける状態を目指して投薬やリハビリを行っています。女性は閉経後の骨粗しょう症が気づかないうちに進行していることもあります。当院では大腿骨と脊椎で骨密度を測定し、それぞれに見合った治療を選択します。不安を自信に変えられるよう、受診をおすすめします。

外来手術にも対応

手外科を中心に外来での手術が可能です。
頻度が高いものは以下のようなものがあります。
その他の手術や麻酔が必要な場合は提携病院にて行うことも可能です。ご相談ください。

当院で頻度の高い手術

  • 関節鏡視下手根管解放術(手根管症候群に対して)
  • 腱鞘切開術(ばね指、ドゥケルバン腱鞘炎)
  • 腱縫合術、腱移行術
  • 神経剥離術
  • 関節鏡視下手術
関節鏡視下手根開放術は1.8mm のスコープを用いて短時間に行います。
ばね指の腱鞘切開は約3mmの皮膚切開で行うこともあります。